どうもジャッカルです。
すでにみなさんご存知の部分もありますが、沖縄で合宿中に事故に遭いました。
色々不運も重なり、少しややこしいことになっていてクラファンまで実施しているのですが、時間も経ち感情も落ち着いてきたこと、色々な方の支援を受けていますので、これまでの経緯も包み隠さず全て書き留めて置こうと思います。
大怪我からトライアスロン世界選手権での復活を目指す(ジャッカル 2023/03/23 公開) - クラウドファンディング READYFOR
読んで頂けますと幸いです。
【まず】
時系列で記載します。
2月のマラソンシーズンも終わり、バイク強化のため強化合宿をするために、3月2日(木)〜3月8日(水)の予定で一人で沖縄入りしていました。
大体毎年冬に一人合宿と銘打って沖縄に来ることもあり、土地勘はあるのですがバイクメインで来たのは初めてだったので結構燃えていました。
【合宿内容】
3月2日(木)
飛行機移動+車で名護へ、テレワークとジョグで軽く終了
3月3日(金)
メイン練習1日目
Bike:ツール・ド・沖縄のコースをなぞりながら180kmライド
Run:キロ5で15kmじっくり
初日から結構ヘビーでした。
3月4日(土)
Bike:ツール・ド・沖縄の一番の難所である普久川の登りを交えながら150km
Run:キロ4で12km
この日が一番ヘビー設定にしていたので、正直ヘロヘロでもう脚が取れそうでした。
3月5日(日)
予定は以下でした。
Bike:ミドルペースで200km
Run:イージーで10km
しかし、アップがてらの走行を終えてここからというところで事故に遭い強制終了。
【事故現場】
名護の拠点をスタートして、今帰仁をグルッと回って恩納村側まで回って戻る予定でした。しかし本部町というところの丁字路で右折の軽トラに轢かれました。
後に警察からもらった事故現場の地図
【事故の状況】
私は下り基調の直進を進んでいて、20mくらい先に車もいたので丁字路の交差点が見えてきたところで減速しながら20-25kmくらいで走行していました。
すると対抗車線の軽トラが右折してくる!!
フロントガラス越しに相手の顔は見えてたけど、こっちのこと見てねぇ…
減速するにも急ブレーキするとロックするから、ギリギリ減速して回避行動に移るも避けきれず右側リア部分にぶつかられて飛ばされる。
たまたまサイクリング中のグループが目の前にいたのですぐに救急車を呼んでくれる。(ド田舎なのに、目撃者が奇跡的にいてホントに助かった…)
相手逃げそうだったので激痛の中、死に物狂いで撮った相手の車
その後、そのまま救急車に運ばれて病院送り。救急車内で言われたのは不整脈が酷くてヤバイねと(あとから聞くと事故のショックで直後はよくあるらしい)
【怪我の状況】
身体は酷く痛み一時は息もできなかったものの、会話も出来るし思考は正常なので酷い打撲と擦過創くらいかなと思っていました。
運ばれたところは田舎の病院で、休日ということもあり簡単な検査しただけで、大丈夫だから帰っていいよと言われ、それだけ!?!って感じ。
しかし、あまりにも右の骨盤が痛くておかしい。。。
絶対おかしいから精密検査してくれと強く訴え、しっかり診てもらうと結果として『大腿骨折れてるね』と
頭の中真っ白
スポーツしてたら分かると思いますが、鎖骨とかと違って、部位が部位だけに大腿骨折れてるって言われた言葉のインパクトは凄まじいです。
選手生命終わりじゃね?ってマジで絶望しました。
マジでこの状況
とりあえず、
『この病院ではこれ以上できないけど、どうする?』
『アスリートなら東京にかかかりつけ医いないの?』と言われ、
元々グロインペイン症候群で、都内の大学病院のスポーツ整形に通っていて、かかりつけ医だったので、紹介状を書いてもらい東京ですぐに治療方針を検討することになりました。
【事故対応】
当日の治療が終わっても待てど暮らせど、相手は病院にも来ないし謝罪連絡もない。(逃げられた!?!?!)
なぜか治療費も俺が払うことになっとるし、どうもおかしいので現場に来ていた警察に確認したら家に帰ったと…
おかしくね?
話によるとスマホも持っていないご老人とのことで、家でしか連絡取れないから車検証取りに家に帰り、その後連絡も取れないそうな。。。
ここで、ひと悶着あってゴタゴタしながらも、なんとか加害者に会うことはできた。
(こっちから色々やり取りするのに、怒りはあったけど結構堪えた)
【その後判明したこと】
相手
・任意保険未加入(沖縄は加入率ワースト1)
・子供はおらず、1人暮らしのご老人
・スマホ持っていない
・年金暮らしで資産はないので払うお金もない
自分
・大腿骨大転子骨折、擦過創多数
・バイクはもう乗れなさそう
・ヘルメット割れる
・サイコン、時計なくなる
諸々の手続きで、何人かの弁護士に相談しながら進めましたが、どうも強制加入の自賠責保険での補償範囲の怪我の治療費しか請求は難しそう。
つまり自転車代、備品、航空券のキャンセル&取り直し、ホテルキャンセル、沖縄⇔名護の移動費は自己負担になりそう。。。
死んだΩ\ζ°)チーン
(知らない人のために言っておくとレース用の自転車だけでも軽く100万超えます)
【帰京】
東京の友人が名護の自転車屋さんと調整をしてくれており、自転車回収とパッキングをして東京に輸送してくれるそう(す〇きさん色々ありがとうございます)
身一つになったので翌日に急遽帰京し、そのまま東京の大学病病院へ。
(ちなみにこの航空券5万以上したのに金銭保証は出ないと言われた…)
結果として、大腿骨大転子骨折は変わりないけど、半分くらいで骨折は止まってるから、2週間完全寝たきり安静に出来るなら、仮固定は出来るから、手術はいらないとの判断
大転子だけでなく、亀裂が内側までいってたら人工関節になる確率高く終わってたそう。。。
とは言え完全寝たきりで安静だし、以後もしばらく体重と衝撃かけて走るのはヒビが広がるのでNG。
現在4週間目に入るけど、まだランニングは出来ず筋力の低下は。。。
【事故処理】
前述の通り、自賠責では治療費の請求しかできず以外の補填は難しい。
何より、こっちは動けないのに、相手は普通に暮らしているのが腹立たしい。
本来なら慰謝料、航空券、宿代、移動代、回復にかかる練習代、バイク代、備品代も全部欲しいところ。
全部合わせるとざっくり見積もっても、200万は超える。
完治まで3ケ月程度は病院に通わないといけないし、なにより事故によって失われた時間を返して欲しい…
3月末から6月に出る予定だった大会のエントリー費だけで15万超えてるぞ!!!保証してくれ(´;ω;`)ウゥゥ
(結局、相手は自分の自賠責の書類処理もできないので、私が被害者請求することにしました。手数料ください~~~)
【これから先】
ここまでマイホーム購入からの離婚、売却による借金やトライアスロンのための借金、転職数回など、文字通り、時間もお金も全て投げうって賭けてきたものがありました。
飲み会やご飯など自分の成長にならない意味のないものは全て断るなど、超自己中上等精神だったので、多くの友人を失ってでも、全ては世界選手権に出てやり遂げるためという目標があったので、苦しい練習も耐えることができていました。
しかし、今回の事故で肉体面にも金銭面もトドメを刺された感があり、心がポッキリと折れてしまい、ココからの復帰は難しく8割くらいトライアスロン引退やなと腹括ってました。
そんなことをSNSに挙げていたらびっくりする量のコメントやDMが。せいぜい1日5人程度しかコメントやDMで絡んだりしないのに、この日はInstagramもFacebookも100件超えとる…俺のキャパじゃ処理が無理な量だったけど、全てが応援や励ましの声...
全然絡んでいなかった人までDMくれて正直泣けました。だって、ただの男くさい野郎ですよ??
辞めたら後悔するし続けてほしい、支援するからクラファンしてくれ、いつも目標にしているなど多くの声を頂き、自分の目を疑いました。
本当に自分に集める力があるのか?疑心暗鬼になりながらも、
集めれなかったら、トライアスロン引退
集めれたら、トライアスロン続行
と自分の中で縛りをかけ、ある意味競技続行するかは皆さんに委ねるという一か八かでクラウドファンディングを実施することにしました。
readyfor.jp
【クラファンの状況】
目標金額は200万円。
クラウドファンディングは手数料と税金で40万以上かかるので250万円を目標に設定したいところ。
しかし、個人クラファンはALLorNothing方式でプロジェクト未達成なら全額返金され一円ももらえないシビアな設計だそうです。
つまり、サポート会社曰く設定を250万にすると0円の可能性があるため、設定を半分の120万にして開始することにしました。(個人なので120万でも結構厳しい)
フタを開けてみると、1日で120万達成
!?!?!?!( ゚Д゚)
自分でもさすがにお金出してまで応援してくれる人は稀有だろうな。と思っていて、達成確率は五分五分くらいと想定していたので、1日で何が起きたか分かりませんでした。
有難すぎる…メッセージやコメントでまた泣けました( ノД`)
そこでその後、250万に設定変更し、ネクストゴール(本来のゴール)として設定することにしました。
もちろんトライアスロン以外には使いません。これまでトライのためだけに離婚、転職4回、借金と全てを賭けてきているのでそれ以外にも使いようはありませんが…
これまで支援いただけ方の追加支援もできますし、拡散もご協力のほどお願いいたします。
いまや、自分のため半分、支援者の声に応えたいため半分みたいな変な感じになっていますが、なんとか結果を出し支援いただいた人に良かったと思っていただきたい。
【なにを成し遂げるべきか】
少し話は変わりますが、事故ってしばらくはあぁもう終わりだ、人生詰んだと本気で思っていました。
しかし時間が経った今、命があったということはまだやるべきなのだと思っています。
あまり、書くことではないので今まで書いてなかったけど、実は昨年7月に元チームメイトがフランスでの個人合宿中に車との接触事故で無くなっています。
トライアスロン女子・宮崎集選手が事故死 25歳 フランスで個人合宿中 | ORICON NEWS
パリ五輪へ向けて将来のことで色々悩んでいたようだったので、話を聞いてご飯を食べたり、家も近所なので一緒に練習したり本当に妹のように可愛がっていました。
同じ個人合宿中の車との事故で、私は生き残ったけど、彼女は亡くなってしまったのでもうトライアスロンをすることすら練習で苦しむこともできません。対して私はリハビリして戻すのは苦しいかもしれないけれど、頑張れば挑戦することができます。
これはある意味、”彼女”に守られていたのか、そんなことでこっちに来るなと追い返されたのか、何かしらの意味を今となっては感じます。
なので燃え尽きるまでやっていくべき意義を感じています。
【その後(追記)】
事故から約2か月半が過ぎ、ひたすら病院とリハビリに通った甲斐もあり、水泳を中心に徐々に状態は上向いてきました。
ランニングもまだ大会に出れるレベルではないですが、通常の人波には走れるようになり安心しています。
一方で骨折の影響なのか、筋力のバランスが崩れたのかわかりませんが、身体の使い方が全く分からなくなっており、先日練習用バイクでFTPを測定すると(バイクの現在のパワーレベル)
事故前の310Wから247Wと衝撃の弱体化を見せており絶望しています。
(3.5PWRなので本当に凡人の状態でランナーで言うとサブ3.5くらいレベル)
肝心のバイクが手に入ったらどれだけ走れる状態になるのか。。。誰かケツを引っぱたいてください。
【さいごに】
みんな保険は入ろう。
私も元々入っていたんですが、冬はマラソンシーズンで11月~2月は外ライドしていなかったので、油断して保険更新していませんでした‥本当にこれは私が悪かったです。
これをみた人が一人でも入ってくれると嬉しいです。
林先生の名言
・正しい場所で正しい手段で正しい量をこなした努力は裏切らない。
それを思い出し、初心者からはじめて辛かったけど、本当に血の滲む思いで思い詰めてここまできて、ダメになってもみんなが支えてくれて、努力の方向性は正しかったんだ!と実感しています。
引き続き頑張りますので応援のほどお願いいたします。
大怪我からトライアスロン世界選手権での復活を目指す(ジャッカル 2023/03/23 公開) - クラウドファンディング READYFOR
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