限界を突破しろ!~Break through the limits~

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IRONMAN World Championship KONA【バイク編】

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どうもジャッカルです。

このパートは内容盛り沢山です。

ただ、スイム編の冒頭で書いたように全く言い訳のつもりはないことをご理解頂きたい。

不快に見える人はページを閉じてもらって構わない。

ではバイク編スタート

【バイク装備】

バイク:TREK Speed CONCEPT

エアロバー:aerocoach

ホイール:BONTRAGER 

タイヤ:CORSA PRO28C チューブレス

ディスクローター:前後140mm

ベアリング:鬼ベアリング

BB:セラミックスピード

チェーン:KMC TT12

ヘルメット:SMITH ジェットストリームTT

携帯品:チューブ3本、タイヤレバー、電動ポンプ、ボンベ1本、クイックリンク

補給食:3000kcal程

※この日は午後から天気が崩れそうだったのでバイザーは急遽クリアに変更した。

見る人が見れば分かるが装備にはかなり課金をして言い訳できない装備を揃えてきたのであとは自分次第。

【想定タイム】

事前想定では、アベレージ36.4km/h の4時間57分

これは別に無理な想定ではなく、客観的に見ても自分の力をしっかりと出せれば全然無理ではないタイムだと思う。

【バイクパート】

序盤のミス

スイム編で記載したが、T1でミスを犯してしまった。

公式の日焼け止めをベタ塗りしたが、この粘度がかなり高く手から落ちないままバイザーを触ってしまいずっと曇って視界が悪くなる。

顔や腕は日焼け止めで真っ白だが、この時点で自分視点ではバイザーもモヤがかかっており文字などはあまり見えていない。

バイク前半

サイコンを見るためバイザーを擦ると余計に日焼け止めが伸びて、数字を見るのは困難となり感覚で走る事となってしまった。

(さすが海外のウォータープルーフw)

しゃーない。見る時はバイザー外して見ればいいか。

切り替えてTTポジションにすると痛くて右肘に体重がかけられない事に気付く。

なんで???……あぁ…クラゲか。

右肘は乗せるだけで左に加重すれば何とか誤魔化せそうなのでそのまま進む。

片腕だとハンドルコントロールが難しいため、コナウインドに気を付けなければならない。

それにしてもさすがコナ。

周りの選手のスピードが凄い。力を抜いているつもりは無くこちらも想定通りには踏めているはずだがバンバン抜かれる。

ログを見ても70kmまではAve40km/hを超えていて決して遅いはずはないのだが、日本ではこんなに抜かれたことないので流石に凹んだ。

補給について

コナのバイクエイドは他のレースと違ってペットボトルで給水を貰うことになる。

自分のボトルと入れ替え後は、ケージにはカッチリハマらない為、こんな風にゴムバンドで止めておく必要がある。

わざとでなくてもボトルを落としたところをマーシャルに見られるとペナルティーを取られるので注意が必要だ。

後ろはゴリラであればゴムバンドはなくても大丈夫だった。

ボトルケージにしてはかなり高いがこれより強いものを自分は知らないくらい強いのでコナに出る人に関しては、サドル裏は絶対これがいいと思う。

なおエイドに関しては、今まで出たどのレースよりもボランティアが上手く併走してくれたので必要最低限の減速で受け取れた。

また、バイクで想定以上にエネルギーを使ってしまったのだがモルテンジェルも配っていた点もかなり助かった。

バイク中盤

ここから折り返しのHAWIまでは、ほぼ登り基調。

ここで横風にハンドルを取られて脇道に逸れて落車してしまう。

軽い登りだったのでスピードは出ておらず大したことなくすぐにコースに戻れたが、暫く走るとトルクがかからず、タイヤが低圧になっている事に気付く。

しまった🤦‍♂️どこかで何か踏んでいたようでスローパンクしている。

チューブドにするか迷うが、交換するとタイムロスは取り返せそうにない。

迷っている時間はない。暫く走れているし、漏れはシーラントが防いでくれていそうなので電動ポンプで空気を継ぎ足す。

登りの途中で止まるのは痛かったが、結果的に最低限のリカバリーで問題なく走れそうだ。

もしレース携帯するポンプを持っていない人は今すぐにでもこの購入をオススメしたい。はっきり言ってコレ一択である。

それにしてもHAWIまでの登りがめちゃくちゃ長い。

軽くヒルクライムが1本入っている感覚。

みんながキツいポイントに上げるのがよく分かる。

初めての場合は試走するか、レンタカーで来ておくことを絶対にオススメする。

遅れを巻き返そうと頑張った結果、ここで脚を使い切ってしまった…

バイク後半 

予想よりだいぶ早く脚を使い切ってしまったが、勝負を諦めるつもりは全くなかったのでここからはひたすら耐える。

どうしようもなく、ドラフティングにならない範囲で付こうとするとするが誰にも付けない…

前半よりバンバン抜かれ(多分500人くらいに抜かれている)かなり心をやられるが、今の自分に出来ることをするほか仕方ない。

※なおドラ違反は結構しっかり取っていて、集団ごとに丸々ペナルティーで止まっているのを何度も見た。今後日本の大会でもこのくらいの強気を期待したい。

前半90キロに対して、後半はほぼ向かい風だったので体感3倍くらいに感じ本当に辛かったが、ひたすら耐えて何とか180キロクリア。

結果バイクパートは5時間21分47秒と想定から20分以上もかかってしまった。

120キロ以降は完全に脚を使い切ってしまっていたので、1人だったらここまで辿り着けていなかったかもしれない。 

そのくらい応援の力は偉大だ。

とにかく、今までで1番辛くて長い180kmだった。

ここまでで感じたこと

正直、この日までエアロも意識して装備も色々考えて課金して来た。

無駄とまでは言わないが、今日ほどそれが意味がなかった…と感じた事はなかった。慢心していたのだろう。仮にトラブルなく走れたとしても、自身と周りの圧倒的な力の差を感じたし、ハッキリと届かない領域が見えてしまった。

パイキ、菊池君、グリーンマンら88年組、荒瀬君、神谷君、石田君とあのレベルまで達しないいとそもそもエアロを語る領域になかった。

T2

そんなこんな今までの努力はなんだったのか……こんな大舞台で情けない。…と身体以上にメンタルに来ていた。

ここでの想定は4分だったが、トイレに行き自問自答して自分に言い聞かせる。

結果T2にかかった時間は5分51秒。

絶望的なバイクだったが、まだ全然レースを投げた訳ではない。

ここまでは約6時間40分経過。目標の9時間半は難しいが想定通りランを走れればまだ10時間は十分に切れるはずだ。

今やれることを精一杯やるしかない。

応援を背にして切り替えて走り出す。

正直、走り出しのこの瞬間に妻が見えた時にはもう泣いていた。

 

さあ、次はいよいよラン編へ

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