限界を突破しろ!~Break through the limits~

トライアスロンに魂燃やすド素人が様々なアプローチで世界を目指していくブログ。情報配信もします。

IRONMAN World Championship KONA【レースまで】

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どうもジャッカルです。

夢にまでみたコナが終わった。

記録整理といつか誰かの役に立つこともあると思うので書き記しておこうと思う。

【コナまでの道のり】

言い出すとキリがないが、28歳で競技を初め10年。

給与面もだが、全てを賭けてコナへ行くために環境を求めて度重なる転職や、必要経費とあらば借金、事故や怪我などのトラブルも数えればキリがないが、ようやくここまで辿り着いた。

そのくらい素人スタートの自分には高いハードルであり、激戦の30代でのスロット獲得は困難だった。

スロット獲得後も事故による大怪我とバイクの廃車をクラファンで支えてくれた方々には本当に感謝しかない。

そんな集大成なので今回は、以下3点が重要であった。

  • コナでの勇姿を家族に見てもらい、もう1つの夢でもあるコナで結婚式をする。
  • 出せる力を全て出し切り、応援やサポートくれた方への感謝を胸に走る。
  • 競技人としてコナでやり切ったと言えるように一区切りとする。

以上の覚悟をもって大会に望んだ。

スロット獲得時の記事はコチラ

www.tri-swimbikerun.com

www.tri-swimbikerun.com

Esta(電子渡航認証)】

アメリカに入国するには、エスタを申請する必要がある。

申請は全てオンラインで終わるので指示に従えば良いが、承認まで最大72時間かかるらしいので忘れずに申請しておきたい。

なお、申請が承認されればデータ上で紐付けされるので特に印刷などは必要ない。

日本国籍を持つ人に向けた米国ESTA - 米国ビザ & ESTA

【日本出発】

レースは10月26日(土)

今回は10月22日(火)夜に日本を出発した。

ハワイは-19時間の時差があり、現地時間22日(火)AMに着くのでまとまった休みを取りにくい社会人でも火曜まで仕事をして出国がベストなスケジュールだと思う。

「成田→ホノルル→コナ」の乗り継ぎ便だったがコロナ前は直行便があったらしい。

次に行くなら直行便で来てみたい。

トラブル①

ここでいきなりトラブル発生。

万が一に備えてシーコンの中にクッションとして衣類諸々を詰め込みまくった結果、超過料金をくらう。

JALの場合、エコノミーは'23kg×2'まで無料手荷物なのだがシーコンだけで27kg…

中身を取り出し軽くすることは出来たが、海外便は扱いが酷く、コンベアからバンバン投げるので何が起こるか分からない。

実際、現地でハンドルやフレームが折れている人を何人も見ており、今回は何が何でも完走しなければならない為、安全を最優先に大人しく追加料金3万円を支払った。

泣く泣く重量オーバー😭

※ミニ情報だが、JALの人に聞いた結果、23.9kgまでは多めに見てくれるので超過料金がかからないらしい

旅行時はこれを持っておくと便利である。

トランジット

ホノルルでの乗り継ぎだが、ここで1度自転車等の荷物を受け取って、再度カウンターで預けなければいけない。

当然だが、コナは世界中から人が集まる。

他にも自転車預けの人がいるためトランジットの時間がギリギリだと厳しくなる可能性がある。

そのため2時間以上は乗り継ぎ時間を確保しておきたい。(このあたりはヒラメちゃんのnoteが参考になった)

【現地入り】

預けや乗り継ぎも問題なく現地にはスムーズに辿り着くことが出来た。

トラブル②

しかしここでまたトラブル発生。

ホノルルに置かれたまま、自転車が届いていない。

コナへの移動は小さめの飛行機のため、自転車が積みきれない事は普通にあるらしく、周りにも同様の人が何人もいた。

万が一を想定し、現地入りスケジュールは余裕をもった方がいいと思う。

そして本来はエアライン側の責任なのでホテルまで届けてくれるのだが、この期間中は自転車が多すぎてその対応もしてくれない。

結果的に当日夜に自転車は届いたが、ホテルと空港を往復することになり、無駄な往復タクシー90$がかかってしまった。

超過料金と合わせて初日で6万円以上もかかってしまったのはかなりキツい。

受け取り後すぐに組み立てて異常がないか確認しなんとかスタートには立てそうだ。

ホテル入り

今回1人だったが、いいホテルが全く取れずネットで確認しAirbnbで宿を取った。

ところが現地へ行ってみると、かなり坂の上で立地が悪く、会場やスーパーへの移動はほぼタクシーとなり、タクシー代だけで3万程使ってしまい、移動でもクタクタになってしまった💦

初めてなので仕方ないが、勾配までは地図で分からなかったし、宿はお金がかかってもホテルに泊まるか、同行者がいればレンタカーが良いと思う。

※ちなみにハワイはUberが多く走っており、タクシーを使う場合は事前にUberアプリを入れて置くことをオススメする。

アスリートチェックイン

同22日(火)

この時点ではバイクは届いていないが、宿に荷物を置きすぐチェックインに向かう。

他のアイアンマンとスケジュールは変わらないので特筆することはないが、さすがは世界選手権。

見る限りエンジョイ勢は少ないし、今年のコナは男子だけなのでデカくてガチガチの人が多い。

自分も日本では大きい方なので負けていないと思っていたが、正直情けない身体で萎縮してしまった。

トライアスロンを初めた当初はカッコイイ!が理由だった。
ガリ細だったらランナーでいいし、「カッコイイ身体」は自分に自信を与えてくれる重要なファクターだ。

日本に帰ったら鍛え直そうと心に誓った。

公式ストア&ビレッジ

公式ストアはチェックイン場所に併設で、すぐに買い物が出来るが、出展ブースのあるビレッジは徒歩15分程と結構離れているため少し注意が必要。

自分はストアでお土産とプレシジョンで電解質、ekoiブースでサングラスを購入した。

お土産はいっぱい買ったので将来コナを目指すコナ戦士に受け継ぎたいと思う。

プレシジョンの電解質タブレットは国内で買うより断然安かった!(2000円弱)

食事の買い出し

今回、節約のためアルファ米をかなり持っていったがオカズは現地調達の必要がある。
結論から言うとスーパーは何店舗もあり、食事には困らないが、小さい弁当でも1個1500円なので出来るだけ自炊を勧めたい。

1人だとバタバタと時間的制約もあり料理は難しいかもしれないが何人かでシェアして作ると安く抑えられると思う。

今回、私はオカズは肉だけ買って焼いた。

【3日前】

翌23日AM バイク試走

初めてなのでバイクコースを少し試走。

走ってみてすぐに感じた事は今まで動画では平地に見えていたが、残念ながらほぼ平地はなく遮るものがないため時折吹く横風も重なりこれはなかなかエグいコース。

試走してよかったが、コースは信号がなくて気持ちよく気付いたら結果的に90km近く走りかなり脚を使ってしまった。

どうりで獲得標高が1770mもあるわけだ。

走っているとかなり暑いが、既に日本はかなり寒かったので暑熱順化が解けており17%と少し不安な数値が出てしまった。

これは例年のコナに比べて開催が2週間遅い影響かもしれない。

多くのトライアスリートが練習していたが、みんな40km巡航くらいでとてつもなく速かった

同23日PM アスリートブリーフィング

スタート会場の近くでサムさんが日本語説明会をしてくれた。

他の日本人参加者ともここで顔合わせが出来た。

その後ジョグ試走

少しランコースをジョグしてみたが、ランも気温と起伏を考えるとハードな設定の模様。
ここでの2つ目の失態を犯すのだが、激坂の宿から走ってしまったことでジョグなのに前ももにかなり強い筋肉痛が残ってしまった💦

【2日前】

翌24日AM 寝込む

お腹を壊してしまい熱も出る。

この日は朝から伝統のアンダーパンツラン

の予定だったが、当然体調が悪く欠席。

前日に買った弁当や脂が合わなかったのか、レース直前にかなり焦る。

とは言え悔いても仕方ないので、正露丸ロキソニンタイレノールをガブ飲みして半日寝込む。

同24日PM スイム試泳

薬がテキメンに効いたのか、午後動けるようになり、少しでもコース確認のため泳ぐことにした。

透明度は高くコース自体は気持ちがいい。

ただ、結構うねっていて同じ力感でも往路と復路で全くタイムが違った。

これは本番は少し苦戦しそうな予感がする。周りに聞くとタイムは少し悪くなりそうだったのでスイムの目標タイムは下方修正する事とした。

同24日夕方 妻合流

妻が家族と共に現地入りし、少し一緒にブラブラした。

義父とのこの写真好き

夜はそのままカーボパーティーに参加

まだ調子は良くないが、何も食べておらず栄養状態が良くないのでひたすら食べることに努める。(食べると治ると思っている)

パーティーではアイアンマンのこれまでの歴史についてのムービーが流れたり、参加者みんなを歓迎し祝う言葉が溢れていて、思わず涙が溢れ泣いてしまった。

妻には、まだ早い!と言われたがようやくここまで辿り着いたかと思うと込み上げる思いが全然抑えられない。

私ってこんなに涙脆かったんだな。。。

その後、義父と共通の友人の大西さんと合流。大西さんは2022年の洪水レベルのマレーシアを共に戦いスロットを獲得した戦友だ。互いに健闘を祈る。

【レース前日】

翌25日AM 寝込む

大会前日にも関わらず、まだ強い筋肉痛が残ってしまっており、相変わらずお腹の調子も悪い。
危機感を感じ午前中はひたすら寝る。

お陰でギリギリ間に合いそうな状態まで行けそうだ。

同25日PM 宿移動

自分の宿が遠すぎ、レース当日の早朝移動に悩んでいたら、友人の金澤さんのロイヤルコナに泊めて頂くことになり移動する。本当に感謝です🙇‍♂️

金澤さんは、脱サラ後に鳥取バイクショップを経営されていて凄い行動力の方だ。いつか皆生に出場して、伺いたいと思う。

※結果論だが、ロイヤルコナはアクセスはいいのだが、レース前日も周りの飲食店が夜中1時までドンチャン騒ぎをしていたので、かなりうるさい。

寝るのがかなり厳しい部分もあるので一長一短ある。とは思うが自分は疲れていたので普通に寝れた。

バイク預けギア預け

その後、14時くらいに前日預けに向かう。コナはT1T2が一緒なので預けるのは楽だ。

ただ気を付けるべきことは3点。
①レース当日、各ギアにアクセスが出来ないため前日に絶対預け忘れをしない
②今年からバイクキャッチャーがおらず、バイク後は自分でトランジットまで運ぶ必要がある為、動線をミスるとタイムロスが大きい。動線はキッチリ把握しておく
③レース当日のモーニングバックはかなり小さいため無駄なものはもって行かない

セット完了

【レース当日】

0:30起床

前日は20:30くらいに寝たが、昂っているため起きてしまった。
思いが詰まりすぎて心がガチガチだ。
別で泊まっている妻も起きていたらしくLINEのやり取りで元気をもらう。

その後、ゆったり朝食とトイレ。

相変わらず筋肉痛は残っているし、お腹もグルグルだがここまで来たら仕方ないと腹を括る。

4:20移動

不測の事態やトイレの混雑を考え早めにホテル出発。

現地で最終バイクチェック。

エアポンプは現地にかなりの数設置されており、持って行かずに大丈夫だった。

これだけ応援してもらっているからには、今回は完走絶必なので、バイクに積んだ3本のチューブに加え、スペシャルニーズにも替えタイヤとチューブを預けた。

これだけ余分にしておけば、タイヤがバーストし数回パンクしても大丈夫だろう

その後、カメハメハホテルで再度大便を済まし、スタートに備え精神集中。

5:00極度の緊張

家族と合流するが、金澤さんに顔やばいと言われるくらい顔が引きつっており右手が震えている。

金澤さんの笑顔を見習いたい😭

頭の中は、これまでの苦労が走馬灯のように流れている。

・付き合いを犠牲にして練習してきた事

・志半ばで亡くなった「宮崎集」の事

・トラブルでゴールに出来なかったら…

色々と巡っていた。

早くこの重圧から解放されたい一心で、無事にレース終わってくれ…と泣きそうだが、次に妻に会う時はゴール地点で笑顔でと誓い、家族にも別れを告げスタートエリアへと向かう。

ガチガチだったので本当に笑顔の妻に救われた。

 

次はいよいよレース編。

あんなことが起こるとは。

 

続きをお楽しみに

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