限界を突破しろ!~Break through the limits~

トライアスロンに魂燃やす大阪人(東京在住)が科学的観点からのアプローチで世界を目指していくブログ。情報配信もします。

アイアンマン マレーシア参戦記

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どうもジャッカルです。

 

今年度の目標レース『アイアンマンマレーシア』に参加してきました。

 

結果としては、目標には大きく届かず。

純粋に実力不足を痛感した結果となりました。
 

triathlon-runbikeswim.hatenablog.com

 

目指すべきところは果てしなく遠い…

 

以下振り返り 

【スイムパート】
目標 → 1時間9分
結果 → 1時間15分07秒

ローリングスタートと聞いていたので、どこでスタートしても同じだと思っていた私。

キャップ色は『グリーン』

申告タイム順で色分けされており、『グリーン』は1時間45分以上の申告ブロック。


スタート時に一緒にいた友人から、後ろのブロックは平泳ぎが多いから遅い流れに巻き込まれて進めない!と、指摘を受ける。
(目標タイムなら、本来は『イエロー』の1時間15分以内の列に並ぶべき)


これはマジでミスったなと直前まで本気で後悔していたものの、友人のアドバイスに従い、申告タイムを間違えたことにしてギリギリまでキャップ被らずに『イエロー』の列に紛れ込み無事にスタート。

(同じような人チラホラいた)


マレーシアはウェットスーツ着用禁止なだけあり、海水はかなりヌルい…
おまけに水質も悪く、前方は全く見えないので気持ちよくは泳げません。


スイムは苦手種目なので、無理のないようにいこうと抑えすぎた感があり、息も全く上がらずただただ気楽に泳いで、終わってみれば1時間15分と言う酷い結果。


どうやら、スイムパートで追い込む習慣がなく、心拍が上がるほどしっかりと泳げないクセがついてしまっている模様……
多分、この感じだと5000m泳いでも6000m泳いでも同じペースでしょう。
(泳ぎ終わった後の心拍が110とか抑えすぎ)

 

今回で最も反省すべき点。

来年も目指すのであれば、このあたりは1年間かけてじっくり改善すべき。


【T1】
目標 → 4分
結果 → 17分41秒

かなり楽にスイムを終えてしまったので、ダッシュで着替えに向かう。

スイムスキンを脱いで、ヘルメットを被りバイクへ。


バイクに着く手前でスイムスキンを回収バッグに入れ忘れたのを思い出す。

(思い出したのほぼ奇跡的)


やべぇ……


スイムスキンは頼れる兄貴からの『借り物』だから無くしたらまずい!!!

と思い、またテントに戻り、なんとか回収バッグにスイムスキンを収納し、再度バイクへ。


この時点でも、タイムロスはしているがそんなことはたいした問題ではない。


問題はその後。


バイクに着いて、念のためタイヤを触り確認すると・・・

後輪がパンクしている……


終わった…

 

この瞬間、自分の中で何かの糸が切れた。

10秒〜15秒くらい呆然と立ち尽くす(꒪⌓꒪)

(自分には永遠に感じた)


しかし、なんとか正気に戻り、かなり焦ってパンクを直す。


この瞬間にもどんどんスイムアップした人達に抜かれていき、自分の中の何かがどんどん崩れていく。。。


結局T1を出るのにかかった時間は

『17分41秒』

目標は『4分』だったので、酷い…

 


あとになって考えると、前日預託でタイヤの空気を抜いておく際、バルブエクステンダーの締めが緩んだのだと思われる。

完全に自分の確認ミス。


【バイクパート】

目標⇒5時間15分

結果⇒6時間04分23秒

 


正直、得意のランを犠牲にして、バイクは最も対策を立ててきた。

それがスイムの遅れだけならまだしも、T1でのトラブルで何を目標に進めばいいのか分からないまま、スタート。(なんて気持ちが弱いのか)

そんな中途半端な気持ちのままで脚を進めると…



30km地点でまたパンク。

これも、完全に自分のミス…
1回目のパンクで交換を焦っておそらく小さな砂利とかを噛んでいたのだと思う。

折れていた心が、もう折れるはずもないのにさらに折れる。
ここではかなり慎重にパンク修理し、再スタート。

ここまで遅れると、バイクでは抜かれることはなく、人を抜いていくことしかない。
予定の出力は210wキープの予定なのに、関係なしにぶっ飛ばす。


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もう正直どうにでもなれと思っていた。


そして・・・

90km地点で3度目のパンク。
ガタガタ道の凹みでガツン!とやってしまった…


あぁ。。。

俺のレースは完全に終わった…

 

天を仰ぐ。

完走すらさせてもらえないのか…

流石に3本目のチューブとボンベは持ち合わせていない。

覚悟も準備も全てが甘かった…
悔しくて涙がこぼれた。( ノД`)

5分くらいだろうか?本当に何もできないまま、ただ立ち尽くす。


『どうした?怪我か?』


近くにいたおじさんが走ってきて諦めんなバカ!みたいな事を言ってくる。
パンクして、何も直す術がないから、リタイヤしたいと申し出る。
さらに子供がわんさか集まってくる。

『なんとかならないか助け呼んで、やるから待ってろ!』
と言い去っていく。

そこからさらに15分。

距離で言うと10km近く走れる時間だし、レース中の15分は死ぬほど長い。


結果として、奇跡的にタイヤ交換はできたが、

その後の90km〜180kmの距離は何をモチベーションに走ったのか覚えていない。
(尽力してくれたおじさんや、励ましてくれた子供の事を思って走っていた気がする)

 

 

みんなバイクパートきつかった!と言っていたが、登りを含めて自分にはキツいと思う箇所がなかった。

これだけは自分のバイクのレベルが上がっていたのだと信じたい。


【T2】
目標 → 3分
結果 → 4分53秒

すでに目標は見失っているので、ランだけでもしっかりと走りきろうと思い、急がず、しっかり補給をとり、頼れる兄貴の忠告に従い足裏にもワセリンを塗る。

トイレにも行き準備万端!と思い走り出す。

 


【ランパート】
目標 → 3時間20分
結果 → 4時間35分41秒

 

大会直前まで、『On:Cloudflow』『ナイキ:ズームフライ3』のどちらで走るか悩んでいたものの、Onにして正解。

トライアスロンにはOnの方が合っている。

 

1キロ目が、4分/㎞

2キロ目が、4分30秒/㎞


イケる!!!

 


が、そうもいかせてくれないのがアイアンマン。

 

3キロ目で、『あっ!やべっ!』


と思った瞬間に胃の中のものを、全てリバース。
手足が痺れだす。

(この瞬間は正直何が起きたのか分からない)

 
気付いた時には遅し。。

そうか。。。熱中症か。


マレーシアは暑いと聞いていたので、暑さにめっぽう弱い私にとって最も注意すべき暑さ対策は、論文も読み込んでかなりしっかりと暑熱順化してきたつもりでした。


それでも甘かった。。。

手足が痺れて、暑いのに寒気もして鳥肌が立つ

 

 

走れない・・・

 


この瞬間全ての糸が切れ、本気で悔しく号泣。


マレーシアまで来て、ホント何してんだと。

何一つとして、満足いくパートもない。


後は10キロ地点くらいまで、ほとんど歩きのペースで進む。

もちろん吐くから補給は食べれない。

エイドのコーラだけでも。。。と飲んでみるも受け付けずに吐く。


この前半がホントにツラかった。。。


そんなときに、沿道の白人女性からの応援


『I,m proud of you!』
(訳:私はあなたを、尊敬しているわ!)


えっ?そんなこと言えます?
このズタボロで泣いてる状態の私にですよ?

この言葉を聞いた瞬間にまた泣きました。

 


正直これまで、自分の目標をクリアする為だけに頑張ってきました。

目標クリア以外は全て失敗だと思っていました。


でも、そんなことはどうでもよくなり、こんな私を応援してくれる人もいるんだと思うと不思議と脚が動き出す。
(少し日が落ち始めたのもあるかもしれない)

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歩いている間にエイドの氷をフル活用して回復に努めていたこともあり、

そこからは、補給も徐々に摂れはじめ、終始キロ6前後で進む。

 

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 最後だけ、5分/㎞でスパート

 

 


結果は、『12時間17分44秒』

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目標には程遠い。何もかもが甘かった。


こんな生半可な気持ちと準備で、アイアンマンに出るべきではないなと痛感しました。

そして、何度も出ている人達はホントに凄い!


わたしは、今は来年も出ますとは言えないし、目標も失い、練習に対するモチベーションも作れません。

何を目的に競技を続ければいいのか分からない。

今はトライアスロンのことは考えられないので、しばらく休みます。

応援をしてくれた皆さんホントにありがとうございました。

そして、大口叩いてすいませんでした。

 

 

おわり