限界を突破しろ!~Break through the limits~

トライアスロンに魂燃やす大阪人(東京在住)が科学的観点からのアプローチで世界を目指していくブログ。情報配信もします。

トライアスロンシーズン突入!

どうもジャッカルです。

 
コロナの影響で、マラソンが軒並み中止になっています。批判を回避するための選択だと思うので、開催者が気の毒に思えてなりません。そもそも、マラソンだけ標的にされていますが、密閉空間の満員電車の方がよっぽど危ないわけで。(体調悪かったらマラソンは控えるけど、体調悪くても仕事はそんな簡単に休めないよね?)
そんなこと言ったところで、世間の流れには逆らえないんで、体力を割く気はありませんが、ランナーのみなさんは来シーズンまでトレーニング頑張ってください。私も思いがけずマラソンシーズンが終了しましたが、あくまでもシーズンオフの強化目的なので、強制的にトライアスロンモードに切り替えられました。
そんなこんなで今回は、トライアスロンシーズンに関して、考察していきます。

【中止ドミノはトライアスロンにも波及?】

トライアスロンも軒並み中止、ましてオリンピックまで影響がでるとか噂もありますが、 基本的には気温が低く、空気も乾燥している冬だから流行しているので、湿度も気温も上がってくれば徐々と淘汰されてくるでしょう。(夏インフルにかかる人はいるので、ゼロリスクはないけども、日本人はゼロリスクを求めすぎ)
とは言え、本日「宮古島トライアスロン」の中止が発表されていました。温暖な沖縄でもこの対応をしだすという事は少し不安があります。
 

【今期初戦】

前回、今年のメインレースについて書いたが、今期初戦の日程が決まった。
↓メインレースの記事はこちら↓ 


今期初戦は大阪城トライアスロン
オリンピックディスタンスに向けて調整するのは、実に3年振り。せっかく大阪に帰ってきたんだしと応募してみたら当選してしまった。この距離はスイムの遅れをバイクとランでカバーしにくいので、あまり自信はないが、スピード強化目的で頑張ってみようと思う。
 

【今シーズンのスケジュール】

今シーズンの予定は、以下の通り。
もし同じ大会に参加される方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします!!
・3/29 ハセツネ30K
 ⇒トレイル復帰戦
 ⇒長距離体制を身に着ける
 ⇒スピード練習
・6/14 ironman70.3セントレア
 ⇒レース感を養う
・7/11~13 北海道合宿
 ⇒今年もバイクでしごかれる
・9/6   ironman韓国
 ⇒ターゲットレース
・10/10 ハセツネCUP (仮)
 ⇒トレイル本格復帰
・11/29 大阪マラソン(仮)
 ⇒シーズンオフの暇つぶし
 

【強化計画】

本番の9月アイアンマン韓国で結果を残すため、強化に費やせる時間は、3月~8月の6か月間その間でところどころにレースを入れて刺激を入れつつ9月に向けてピークを持っていきたい。そのためにまずはマラソンシーズンで絞り切った体重を増やしてトライアスロン仕様にしていく必要がある。
そこで、6か月間かけて+5㎏ (68㎏⇒73㎏) の増量を目指したい。そのうえで各種目のトレーニングに落とし込む。
 

【スイム強化】

やはり今シーズンも、圧倒的に課題となるのは、スイム強化。もはや、これを避けては通れないか。
昨年の10月からトライアスロンのスクールに通って練習しているが、それ以前はダラダラと一人で泳ぐ練習をして泳げる気になっていたから、いかんせんスピード感覚がなさすぎる。ODの距離(1500m)だと28分くらいで泳げればいいかと考えていたが、コーチに聞いたら、今の私の泳ぎだと25分くらいでいかないダメだと…(いや…全く無理っす)
という事で、今年はスイムを徹底して、9月までは週2回のスイム通いを死守し、5月のOD(1500m)では25分台、本番のアイアンマン(3.8㎞)では、1時間5分台を目標にしたい。 まずは一人でも1:50サークルで15本を楽勝で回せれるくらいにならねば。
 

【バイク強化】

次に課題に上げるべきはバイク。昨年のパンク地獄は別として、KONAを目指すのであれば、9月のGyureでは、どれだけ軽く見積もってもAve.35㎞/h死守して5時間10分での完走は必須。現段階で180㎞もそんなペースを保てるとは到底思えないし、そもそもODの40㎞ですら今の実力ではそんなに出力上げれない。折り返しが多いコースとは言え、まずは5月の大阪城トライアスロンでは、平均出力250W以上1時間5分以内が最低限。本番の9月までにはFTP値を280W以上に仕上げ、Ave.210W以上はキープできるように仕上げたい。
 

【ラン強化】

ランに関しては、もうスピード強化を目指して頑張る必要はないと考えている。とは言え今のベースキープは最低限なのでOD(10k)は40分以内、アイアンマン(42.2k)で3時間20分以内を必達にするために、兎にも角にも必要なものは「ブリック練習!」
先日、数か月振りにブリックランをしたが、バイク後に走る感覚がなくなり過ぎて、めちゃめちゃきつい……
3月以降は、バイク練習後にできる限りランを組み合わせることで、どんな調子が悪い状況下でも4:40/kmくらいのペースで走れるよう、トライアスリートとしての身体に仕上げていきたい。
 

【トータル目標】

大阪城トライアスロン= 2時間20分以内
 (S=25分、B=65分、R=40分)
セントレアトライアスロン= 4時間50分以内
 (S=35分、B=160分、R=95分)
・Gryureアイアンマン= 9時間50分以内
 (S=65分、B=315分、R=200分)
 

【まとめ】

計画を立ててトレーニングをしながらも強く思うのは、モチベーションのコントロールが非常に難しい!
どうしてもサボりたい時もあるし、向上が感じれない時はマンネリ化するし、競い合う人がいないと気持ちも燃えないし…オリンピックなんて4年スパンなのに、その一瞬にかけて、頑張れるプロアスリートは凄いなと感じています。私も去年の失敗を思い出しながら頑張ります!!

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おわり

泉州国際マラソン 参戦記

どうもジャッカルです。
 
2020年2月16日泉州国際マラソンに参加してきました。友人達からは、「サブエガ」(2時間50分以内のこと)と何度も言われたものの、現時点で達成が不可能なのは分かっているので、今回ピーキングもせずに参加し、目的はケガからの復帰を確かめる確認のための位置付け。
昨年末に「足首の疲労骨折」「ふくらはぎの肉離れ」を同時に併発し、更に年明けに「インフルエンザ」、さらに油断してまた同じ位置を「肉離れ」すると絶不調。あくまでも目標は3月の「古河はなももマラソンなので、今回はタイムは狙わず現状把握に徹することにした。

【方向性の確認】

11月の神戸マラソン12月の大阪マラソンから自己ベスト更新は続いている。
神戸 2時間58分44秒
大阪 2時間53分42秒
両レースに共通して言えることは、前半ひたすら抑えて35㎞までイーブンキープ、以降の後半でスパートする「ネガティブ・スプリット」に手応えを感じている。しかし、課題が2点
①神戸/大阪ともに、余力をかなり残したままフィニッシュしている。
⇒力を出し切れておらず、やり切った感がない。
②ペースを抑えすぎて、心拍低すぎ
⇒最後まで普通に会話してた。
 

【今大会ではどうするのか】

設定ペースを見直して、自身にとっての適正ペースを把握しておく必要がある。これが、1㎞あたり5秒か10秒なのか分からないが、課題を克服するためには、自分にとっての適正ペースを見出す必要があると判断した。そこで、今回の「泉州国際マラソン」では、撃沈上等で、キロ4:00以内のペースでどこまで走れるか突っ込んでみることに。
もちろん、絶対持たないのは分かり切っている。でも、走り終わった時の余力次第で何となく自分の感覚は掴めるはず?

 

 

 

【前日まで】

前述の通りの調子だったため、12月~1月は全くスピード練習を詰めておらず不安だが、ギリギリマラソンを走れる状態まで整えられたので、まあ何とかなるだろうという甘い考え。

33㎞以降にモンスターブリッジという4つのアホみたいな坂があるので、前週の2/9に30㎞ほど試走をしたが、これがかなりエグイ。くわえて、折り返してからの3,4本目の坂は、北風に立ち向かっていくことになる。「坂+向かい風」この3本目と4本目の坂の乗り切り方が全てだと思われる。
 

【当日】

最も不安だったのが、「雨予報」!
1週間前から毎日チェックしていたが、残念ながら祈りは届かず!当日は雨。海沿いのコースで遮るものもないのに、これは致命的。スタート前から走る気力がなくなり、あわよくば的な希望を抱いてはいたものの、自己ベストを出すことははっきりと諦めがついた。(この大会をターゲットにしていなくて心底良かったと思った)
 

【装備】

NIKE ヴェイパーフライNEXT%
⇒雨予報が確定したため、フライニットだとダメだと思い、前日に急遽アウトレットで購入18,000円也。とても定価で買う気にはなれない。
ポラール 心拍センサー(上腕タイプ)
⇒胸郭の開きが抑えられている気がする為、今回から採用(これまでは胸バンド) 

 

コムレケアゼリー 2個
⇒脚攣り対策に必須。ゼリータイプなので摂り易いし即効性有。 
【第2類医薬品】コムレケアゼリー 4包

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  • 発売日: 2017/09/13
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 

明治 ピットインジェル 1個
⇒蓋付きなので、15㎞以降にチビチビ補給
明治 ピットイン エナジージェル ピーチ風味 69g×8個

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  • 発売日: 2019/03/25
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 梅丹カフェイン200 1個

⇒後半のブーストを期待して、30㎞地点で補給 
⇒マルデキ、BCAA、アルギニン、ナトリウムを自分で配合し25km地点に配置
 

【レース展開】

陸連登録なのでAブロックからスタート。号砲からスタートまでのロスタイムは5秒。まじか!このレースはグロスタイム狙うならもってこいだな。(私より前方に何人も「3時間20分目指しまーす」みたいなこと言ってる女性集団がいっぱいいて、別に遅い人を馬鹿にするわけではないが、それ相応のところに並べよ!渋滞の元になるよと思い少し残念な思いをする。)まあ、先行きが不安だが、自己ベスト更新とかは気にせず、玉砕覚悟なのでとりあえず突っ込む。
 
・5㎞ 19:23
スタートのタイムロスを加味しても、19分18秒。これまでのレースと比べても明らかにペースが速くゴールまで保てる気がしない…むしろ、もうやめたい。でも、この時点でまだ走れないわけでもないので、そのまま周囲の流れに身を任せて前半を刻む。
・10km 39:06(ラップ19:43)
・15km 59:15(ラップ20:09)
きつい。きつすぎる。(´;ω;`)とりあえずハーフ地点まで、あと5キロちょい。普段こんな距離なら何ともないが、ふくらはぎがピクつく。こりゃやばいと感じ早くもコムレケアゼリー投入。あからさまな飛ばし過ぎを感じながらも、とりあえずハーフまで。。。
・20km 1:19:58(ラップ20:43)
・21.1km 1:24:33

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(この地点ですでに辞めたくなっている)

明らかにペース落ちすぎでもうやめたい…自己ベスト狙うという大会でもないのでモチベーションもなくここからは、ひたすらどこで辞めようかと考え続けながら走る。

・25km 1:41:01(ラップ21:03)
・30km 2:02:14(ラップ21:13)
タイム落ちすぎ…酷い。さすがにマジでDNSを考えて一瞬歩く。
・35km 2:24:03(ラップ21:49)
・40km 結果まで内緒
・フィニッシュ

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燃えたよ・・・・燃え尽きた。見事に死んだ。タイムの落ち具合が酷すぎる!ポジティブスプリットってこんなにきついのか…「神戸」や「大阪」では感じることができなかった、出し切った感がやばい!!!なのに遅い!!!なんだよ!あの後半の坂道4連発!せめて前半にしてよ!
 

【次回への課題】

兎にも角にも今回、このレースを実験の場として割り切ったことで、何となく自分の適性ペースが見えてきました。次回は毎年参加している「古河はなももマラソン」で、シーズンの締めくくり戦。(2時間50分以内を目指しています)
コースが違うので、今回と一概に比べることはできないが、今回のような坂はないので、もう少しタイムは出そうな気がする。3月でマラソンを締めくくり、このラン練習が最終的にアイアンマンで世界選手権出場を目指すにあたり必ず生きてくると信じています。
 

【で、結果は?】

う~~ん。なんとも微妙ですが…
 
 
 
2時間55分18秒(グロス2時間55分23秒)   
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雨とか関係なしに、酷すぎる。。。正直もうちょいできると思っていた。
今日走った感じから、今のレベルでは、自分が楽に長時間走る適性ペースは4:05だなと確信しました。平均心拍も自己ベストを更新した大阪マラソンが157なのに対し、今回の方が遅いくせに167とあからさまな違いからも突っ込んだ結果の値に表れています。
 
サブエガ遠いぜ。
次回の「古河はなももマラソンに取っておきます。
 
 
※今更ながら、インスタのリンクよろしければこちらもフォローお願いいします。
 
おわり

今年の目指すべき方向性

どうもジャッカルです。

2020年のトライアスロンシーズンもそろそろ始まりを迎えますが、今年の方向性をどこに置くかを考えすぎて全く仕事が手につきません。さすがにそろそろ方向性を決めないと1年過ごしていけない気がするので、真剣に検討してみました。

 

↓まずは昨年のおさらい↓ 


 【目的は?】

私の目的は、アイアンマンの世界選手権(通称:KONA)に出ること。そろそろ言い続けてしつこいけど、これに出るためにトライアスロンをしていると言っても過言ではない。この「目的」を果たすためには適切な「目標」を設定する必要がある。
 

【ターゲットレースを選定】

来年、2021年9月のKONAの出場権を得るために、今年の大会を選定する必要がある。日本近隣国、時期を総合すると選択肢としては以下3大会。
1.韓国(9月)
2.マレーシア(10月)
3.西オーストラリア(12月)
昨年の失敗から気持ちの面では、マレーシアでリベンジをしたい気持ちが強いが、気持ちは別として、最も実現可能性の高い大会を選定する必要がある。上述の3大会から、費用、金銭、ピーキングを加味すると今年は、「韓国」、「マレーシア」の2大会に絞って考察することにした。
両大会を比較する上での最も大きな違いは、以下の3点
A.ウェットスーツの有無
B.気温差
C.スロット数
 
⇒ ウェットスーツの有無 
スイムが最も苦手な、人間にとってこの違いは大きい。
得意な人はウェットなしでも速いので、ウェット無しの方が人との差をつけれて優位だが、苦手な人はウェットを着ると強制的に浮力が得られるので、得意な人との技術差を少し埋めることができる。これは大きな利点だと思う。ということで、この点においては、ウェットありの韓国の方が優位。
 
⇒ 気温差
韓国とマレーシアは、気温差が10℃以上ある。
(韓国は20℃ちょっと、マレーシアは30℃以上)
昨年のマレーシアでは、十分に「暑熱順化」を行ない、対策をしてきたものの、暑さに弱いというウィークポイントは克服できず、最後のランでは嘔吐しながら走るという、悲惨な状況になってしまった。涼しいという点は、万人には共通ではあるが、暑さに苦手意識のある私としてはこの点においても、韓国が優位。
 
⇒スロット数
いくら速く走れて最高のパフォーマンスを出せても、参加資格が得られないのでは仕方ない。つまり最も重要な要素が、この点。
34歳の私のエイジ(30-34)のスロット数を比較すると、
・韓国=2つ
・マレーシア=5つ
この差はでかい!
つまり、韓国は年代別で2位以内に入る必要があるが、マレーシアは5位まで権利があるという事。この点において、圧倒的にマレーシアが優位になった。
 

【韓国とマレーシアの比較】

過去の両大会における完走者のタイム差を調べて見た。事前の予想では、気温差が10℃以上あるということから、韓国の方が30分程度速いだろうと予測していた。
 
マレーシア(過去5年)

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韓国(過去2年)

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韓国は比較的新しい大会なのでn数が少ないが、私のエイジにおける、両大会の優勝タイムの平均値は、9時間40分台とほとんど差はないという非常に興味深いデータが得られた。
さらに上位5人の平均タイムを絞ってみてみると、
・韓国⇒10時間37分07秒
・マレーシア⇒10時間08分22秒
つまり、この結果から何が分かるかというと、気温差があったとしても、マレーシアの方が圧倒的に参加者のレベルが高い!
 

【各競技ごとのタイム】

私の得意種目は、ラン⇒バイク⇒スイムの順番。各種目ごとの目標タイムに向けて、両大会の種目別タイムを見てみた。
 
韓国

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マレーシア
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⇒スイム(3.8㎞)
両大会とも、そんなにタイム差はないものの、1時間を切れるか切れないかが、ターニングポイントになりそう。自分の実力から言って、このタイムは絶望的。とはいえ、ウェットスーツを着れるという点において、圧倒的に韓国の方が優位と考えられる。
 
⇒バイク(180㎞)
KONA獲得者のタイムは、マレーシアの方が10分程度速く、参加者のレベルが高い。韓国のバイクコースは走ったことがないが、周りから聞くと、韓国はマレーシアよりも平坦とのことなので、気温と高低差を考えるとこの点においても、韓国の方が可能性がありそう。
 
⇒ラン(42.2㎞)
さすがに気温差から韓国の方が速いが、両大会において概ねポイントとなるのは、3時間30分を切れるかどうか。最も得意なランではあるが、他の競技をカバーするためにも、3時間20分以内では走り切りたいところ。冬マラソンなら、サブスリー以内では走り切れるが、真夏の灼熱下でスイムとバイク後にそのタイムで走り切れるのかははっきり言って未知数。この点からも韓国の方がやや有利か。
 

【その他の検討事項】

移動日の工程から考えて、韓国は4日の有休が必要。マレーシアは昨年同様に3日の有休で大丈夫そう。転職2年目の私は有休がほとんどないので、この1日の差は大きい。金銭的にも考えると、ややマレーシアの方が優位。
 

【で、結局どうするの?】

正直、これを書くまではリベンジも含め今年もマレーシアでやってやる!!という気持ちであったが、自分の気持ちは別として、分析の結果、目的を達するには韓国を選ぶしかデータは示していないww
 
という事で、今年は
韓国に行きます!!
唯一の不安要素は、日韓関係の悪化で、大阪⇔韓国便のフライトが凄まじく削減されているという事。まあ、なんとかなるか。
 
次回以降は、トレーニング計画組んでいきます。
 
 
おわり
 
 

低酸素トレーニングを続けてみると!?

どうもジャッカルです。

前回、低酸素ジムRDCジム』でのトレーニングについて書きましたが、トレーニングを1ヶ月弱やってみた結果を書いてみます。

 

↓前回の記事はこちら↓ 


【おさらい】

一流選手では、していない人を探す方が難しい高地のトレーニングですが、低酸素下でトレーニングすることにより、酸素運搬能を高めて平地および高地での持久力に必要な能力を向上させることが期待できると言われています。

※単発でも短期的な効果はあるけど、通い続けることで能力値の引き上げを期待することができます。

 

【トレーニング内容】

1.ラントレーニン

ランをメインに行なってきましたが、普通にスピードを上げて走るのに加え、「ファルトレク」という、トレーニングを行なってきました。

簡単に言うと、速いペースゆっくりのペースを繰り返す変化走のことで、この刺激がマラソンの走力を高めるのに非常に効果的と言われています。プログラムは、トレッドミル内に組み上げてくれており、「1分間のスピード走」と「1分間のレスト走」をひたすら繰り返します。

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サブスリーの設定で、

【fast:4分10秒/㎞】【slow:6分/㎞】

一応、サブスリーな私としては、このプログラムを聞いたときに余裕だろ!と思いましたが、低酸素下なので30分とは言え、これがなかなか効きます。プログラム設定は、「サブ2.5」まであるので、通い続ければ2時間30分も夢じゃない!? 

 

2.サーキットトレーニン

八木さんorスタッフの帆波君ら「一流ランナー」による指導なので、一度経験してみるだけでも勉強になることばかりで、今まで無知でよくこれだけ走っていたな…と反省しました。社会人から走ることを始めた人(私も含め、多分ほとんどそう)にとって、「カラダの動かし方」「筋力トレーニング」はおざなりになりがちなので、まずは一度でいいので、是非一度経験してみることをおススメします。

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(低酸素下なので、かなりきつい…orz) 

 

RDCジムは何が違う?】

1.集団セッションができる

トレッドミルやバイクが同空間内に複数台設置されており、トレーニングルームも十分な広さがあるので、仲間内で一緒にトレーニングを行なうことができます。

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(一人よりも、一緒の方が頑張れる!)

 

2.カラダの使い方を教えてくれる

ダイエット目的のジョギングだけならいいですが、何かしらの目標を達成しようとすると効率的な「カラダの使い方」を知ることは非常に重要です。特に「走る」という行為は単調作業の繰り返しなので、少しのズレでも、マラソンでは積み重なって大きな差になってしまいます。

下の写真の彼女たちは、現在のトライアスロン界で、トップクラスのエリート選手ですが、当日指導を行なっていた、プロランナーの八木さんから、もの凄い数のダメ出しをされていました。僕からするとめちゃくちゃレベル高い子達なのに、プロから見るとそんなにダメなのかと自分の結果を聞くのが怖くなりました。

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(どんなけ伸びシロあるんだよ!) 

 

3.低酸素にする機器のグレードが高い

低酸素にする装置は、最新の強力なものを使っているので、非常に質の高い低酸素環境を保つことができます。多少ドアや窓の開閉を行なうくらいでは、低酸素状況に影響を与えることはありません。

※裏情報ではありますが、他施設では、機器が古い、定期メンテナンス不足などの影響もあり、ここまでの環境を保つことはできないそうです。(細かいことを言うと、キャッチコピーに対してパフォーマンスが保てていないのは、景表法違反と思いますが…)

 

4.使用しているトレッドミルが最新式

非常にグレードの高いトレッドミルを使っていて、走っている時の安定感が高く、ペースも2分30秒/kmまで上げることができます。走るスペース(コンベア部分)も非常に広いため、ストレスなく走ることができます。

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スピード上げても全然揺れません

 

【別件】

今まで、心拍センサーは正確性を求めて、胸ベルトを使ってきましたが、ここで貸し出し(無料)している上腕に付けるタイプの心拍系の数値が正確過ぎてびっくりして、すぐに発注してしまいました。

POLAR(ポラール) 【日本正規品】OH1 + グレー 92074854 グレー

POLAR(ポラール) 【日本正規品】OH1 + グレー 92074854 グレー

  • 発売日: 2019/04/26
  • メディア: スポーツ用品
 

※手首計測タイプは不正確なのでモニタリング目的としては、おススメしません。 

 

【心肺が強くなった!】

低酸素を初めてすぐの頃は、キロ5のペースでも心拍数が155(ゾーン4)を超えていましたが、まだ1ヶ月弱いですが、心拍は140前後(ゾーン3)で推移できるようになってきました。

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そりゃ、箱根ランナーだって、高地トレーニングしてるんだから伸びないわけないよね!

箱根2位の東海大が米国で高地合宿 スピード磨く(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

【論文検索してみた】

簡易検索ですが調べて見ました。

今回、低酸素下でのパフォーマンス向上という観点で記事を書いていますが、論文ベースで以下のような研究がされているようです。

・ストレス耐性への好影響

・脳の認知機能への有効性

・ダイエットなどエネルギー代謝への影響

・様々な疾患に対するアプローチ  など

 

私が非常に興味を惹かれた内容としては、

「低酸素環境で行う無酸素性運動の効果」

という内容で、ざっくりとまとめると、「低酸素環境」で行なうスピードトレーニングは、「通常酸素環境」で行うトレーニングに比較して、発揮パワーを有意に増加させることが明らかになったとあります。つまり、どうせ陸上トラックとかで、めちゃくちゃつらいインターバル系練習をするのであれば、無酸素化で練習すれば、より効率的に向上できるぜ!ってことです。

 

【どんな人におススメ?】

前回も書きましたが、

1.『怪我をして、強度が上げれない人』

2.『日々、忙しいビジネスパーソン

3.『日々の練習に向上を感じれない人

4.『だらだら走ってしまう人』

以上のような方に、向いていると感じています。

 

インターバル走やペース走って、ほんとに気が重い練習なのでやりたくないけど、この環境下なら足の負担も低く、ガッツリと心拍を鍛えることができて、

最高のトレーニング方法と思います。

それでも走りたくないときは、「バイク」「サーキット」「ストレッチ」など気分転換もおススメです。トライアスリートは、ブリック練できます。

 

【さいごに】

とは言いつつ、今回紹介したRDCジム」は銀座にあります。地方の方なんかに気軽に行けっていうのも中々ハードルが高い話なので、是非お住まいの近くで低酸素のジムがないか検索してみて、まずは体験してみてください。 

私も引き続きトレーニングを続けて、2月の泉州国際マラソンか3月の「古河はなももマラソンで2時間50分切りを目指したいと思います。

※結果は必ず、以後のブログに記載します。 

 

RDCジムへのアクセス】

銀座駅の5番出口をでて、15秒くらいです。

出口を出てすぐにローソンがあるので、ここで補給ができるのもGOODです。

gym.rdc-run.com

現在は、体験時に入会すると、永年2,000円割引になるキャンペーン中です。

この体験チケットはオープン記念なので2月2日で販売が終わってしまいます。使用自体は2月末まで可能なので、気になる方は、とりあえず先に買っておくことをおススメします。

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おわり

トライアスロンに最適なシューズとは!?

どうも、昨年末から「足首疲労骨折」、「インフルエンザ」、「肉離れ」で絶不調のジャッカルです。

前向きに捉え、ここからは上がっていくしかないので、夏以降のアイアンマンに向けて調子を整えていきたいと思います。
 
本日はタイトル通り、トライアスロン時におけるシューズ選択についてです。私は比較的多くのシューズを使っているので、もしこの中に検討しているシューズなどがあれば、参考にしてみてください。
 
  

【場面ごとのシューズ選択】

2019年は、以下のようなチョイスをしてきました。

ラソン

 ・NIKE ヴェイパーフライ4%

 ・On Cloudflow

トライアスロン(ロング、ショート共に)

 ・On Cloudflow
インターバル、ペース走
 ・NIKE ズームフライ3
 ・On Cloudflow
ジョグ、ロング走
 ・NIKE ズームライバルフライ
 ・On Cloudstratus
 ・On Cloud
 

【色々と使用している理由】

①シューズの劣化を防ぐため。
 ⇒練習もレースも同じシューズで走ると、1~2か月しか持ちません。レースシューズは「高価+耐久性が悪い」ので、少なくとも練習とレースは分けたほうがベターです。
 
②シューズにより使う筋肉が微妙に違う。
 ⇒ 毎日同じシューズで走ると脚の疲労箇所が偏ります。 厚底、薄底、カーボンプレート、フォアフット、ミッドフットなど選択肢に幅を持たせることで、局所疲労を分散でき、ランニングで使う小さな筋肉も均等に鍛える事ができます。プロランナーでも同じような考えでローテーションしている人がいるので、考えとしてはポピュラーです。
 
③ランニングが楽しくなる。
 ⇒シーンごとにシューズを変えることで、嫌な練習(インターバルやロング走など)でも気分を変えて楽しむことができます。これが理由としては、一番大きいかもしれません。
 
私の場合、あくまでもメインはトライアスロン(ironman)で、ラソンやミドル以下のトライアスロンは練習と捉えています
純粋なランナーやショート専門のトライアスリートは少し視点が違うかもしれません。その点はご了承いただきたいのですが、靴ごとのトライアスロン適正を見ていこうと思います。
 

【万能シューズ:クラウドフロー】

 

周りにすすめる靴は?と言われれば、即答するシューズが、このクラウドフロー」実際にすすめた人で10名以上は購入してくれています。

貢献してるし、アンバサダーにしてよ!(涙))

レース、スピード練習、ロング走どのシーンでも使用できるほど、バランスが良く、耐久性も高いため、私がレースで使うシューズは今のところ、これ一択です。実際にこのシリーズだけで5足目になるほど買い換えています。

現在、アイアンマンで活躍しているハビエル・ゴメス選手が使用しているシューズでもあり、アイアンマン70.3で世界チャンピオンになった際も、このシューズだったので実績も十分です。  

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デメリットを上げるとすれば、万能が故に、特化してこのシーン!という決定力に欠ける点があります。また2019年に仕様変更が行われましたが、ソールの着地感とアッパー素材が私にはうまく馴染まず、個人的にはほぼ新しいシューズの感覚なので、以前のモデルの方がフィット感はあったなと感じています。
※ちなみにハッシュタグ「#勝手にOnバサダー」で投稿しまくっているのでお気に入りシューズであることは変わりません。
 

【日常から通勤に:クラウド

普段履きに使用していて気軽に履いていますが、いきなり走りたくなった時にスピード出しても、難なくこなせるスグレモノ!

このシューズは元々の仕様が靴紐を結ぶタイプでない為、トライアスロンにも即使用できます。上位入賞など本気でタイムを目指すなら少し物足りないけど、中級者までならこれで十分だと思います。オールブラックのモデルがあって、ビジネスシーンでも使える点が私的にはかなりグッド。

 

【疑惑のシューズ:ヴェイパーシリーズ】

私は、「NEXT%」ではなく、「4%」しか使っていませんが、走ることのみに特化してスピードを求めるマラソンでは絶大な効果がありました。しかし使った感覚として、4分/km(サブ3より上)以上のペースで走るときしかメリットがあるように感じませんでした。アイアンマン(ミドル含む)で、そのスピードで走れる人はもうすでにプロレベルです。実際にアイアンマン系のレースで使っている人があまりいないことからも、トライアスロンでの選択はまず必要ないと思います。
※ODやスプリント等のショート系では、選択の余地はあります。
デメリットは、言うまでもないですが、価格が3万以上する上に、普通のシューズの半分ほどの耐久性ということですかね。
 

【 ヴェイパーの廉価版:ズームフライ3 】

上述のヴェイパーに合わせた走りを習得するために、靴に合わせてそれなりの練習は必要だけど、ヴェイパーの耐久性を考えると練習では使いたくない…

そんな悩みを解決する練習用シューズです。

実際にマラソン日本記録保持者の大迫選手や、日本記録保持者の設楽選手も練習では「ズームフライ3」を使用していると公言しています。(私は関東に住んでいた時、設楽選手の家の近所に住んでいたから、たまに同じランコースで並走したことあるけどマジで使ってた!)

最近は、12,000円程度で買える店も多くリーズナブルなうえ、サブ3までいかないランナーだとすれば、このシューズで十分です。
私はアイアンマンだと、最後のランで3時間10分台分が目標なのでナイキをトライアスロンで使うとしたら、これを選択すると思います。
 

コスパ最強: ズームライバルフライ 】

ヴェイパーやズームフライ3は、値段も高いうえに、売店も少なく入手も困難!しかし、ズームライバルフライ」は、正規の値段でも8000円台で、最近は普通に5000円程度で買えます。見た目とカラーバリエーションもカッコ良く、カーボンプレートは入っていないものの、このコスパのくせに、4:30/㎞くらいまでの練習なら余裕でこなせます。めっちゃ安いので、練習では結構メインで使っています。

有名な話ですが、2016年の東京マラソンで、リオオリンピック銀メダリストのフェイサ・リレサ選手が優勝した際に履いていたシューズはこのシューズのリニューアル前のモデル「ズーム スピード ライバル」なので、しっかりした人が走ればこのシューズはレースでも使える!?!?マジでコスパ最強じゃん

 

 

【新たな刺客:カーボンロケット】

トレランをメインでやっていた6~7年前にいきなり出てきたメーカーと記憶はあったけど、履く機会もなく疎遠でした。しかし、最近可能性を感じているのがこのHOKAONEONEからの刺客

「カーボンロケット!」

元祖、厚底系のHOKAの割にはそれほど厚底ではないけれど、カーボンプレート内蔵でグイグイで進むイメージはナイキと同じ感じかと思いきや、ソールの特性からか、着地感はこっちのほうが断然上で、ヴェイパーよりも人を選ばない印象。
(ヴェイパーは走らされている感覚があるけど、カーボンロケットは自分でポンポン足を進めれる感覚なのでこっちの方がピッチは意識しやすい
2018年にキャメロン・レビンスは、フルマラソンでカナダ記録を樹立。ミリンダカーフレイは2018年のアイアンマン世界選手権(コナ)で5位に入賞していることから実績も十分。
 

【今年のメイン!?:トレーサー2】 

こちらも、HOKAからの刺客で軽量性・反発性・クッション性の3拍子揃っていて全く穴がない印象のシューズ。
感覚はクラウドフローに並ぶ
万能シューズ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
というくらい万能!しかもデザインが自分好みでめちゃめちゃカッコいい!!
毎度お世話になっている久保埜コーチも、2019年のコナで使用したシューズとのこと。そんな久保埜っちが実績出してるだけに、これは今年の選択肢として最有力候補!!
 
ちなみに近年、力を付けており、昨年10月の箱根予選会では本戦出場まであと一歩と迫った、 麗澤大学もレースでこのトレーサーやカーボンロケットを使用しており、これからブームが来そうな予感。 

www.bbm-japan.com

【まとめ】

トライアスロンにおいて、
「ヴェイパーフライ」は必要ない!
②「クラウドフロー」は、
最もベターで間違いない安定超人!
③「カーボンロケット」「トレーサー2」は、
レースで大活躍の可能性あり!
 
【おわりに】
色々と書きましたが、やっぱり自分が最もカッコいい!!と思うものを見つけることが、練習でもレースでも気持ち上がるので一番ベストです。
ラソントライアスロンは、メンタルに大きく左右されるスポーツなので、
「自分、カッコいい!」
と思うのは凄く大事で、人に良いと言われたから使うのではなく自分で納得したシューズを見つけてください。自分に惚れることは、向上への一番のエンジンです。 
 
(自分に惚れるとこんな格好で走れます)

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 (俺だって負けないぞ)

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最後に、今回書いたもの以外で、これもおススメのシューズがだからいいよー!とか、気になってるけどレビュー欲しい!とかあれば教えてください

(好奇心旺盛なので色々試してみたいです)
 
それにしてもカッコいい・・・

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おわり
 
 

サプリメントの選び方

どうもジャッカルです。

 

今回は、サプリメントに関して理解を深めて頂くため『吸収率』に関して考察してみます。 

まず、サプリメントと言っても、その形状は色々あります。(錠剤、丸剤、ハードカプセル、ソフトカプセル、顆粒 、ジェル、液体など)

その形状によって、身体に吸収される割合が違う事を、みなさんはご存じですか?

 

少し専門的な内容も書きますが、できる限り簡潔に書きますのでお付き合いいただければ幸いです。

 

 

1.【形状による差】

例を挙げるときりがないので、【錠剤とカプセル】の場合で比較します。

●錠剤

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錠剤を飲むとまず胃の中に入り、錠剤は比重が大きいので胃の底にしずんで速やかに崩壊するとともに薬物が溶け出します。

 

●カプセル

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カプセルの場合、飲み込んだ直後はほぼ胃液に浮かんだ状態で存在します。カプセルの材質であるゼラチンが溶解した後、粉末状で胃の底に落下し、その後、成分の溶解がおこります。胃のぜん動により小腸内へ移行した後、小腸の吸収細胞から分子は吸収されます。

 

 ●医薬品は、溶けるまでの基準がある

上述の『錠剤』『カプセル』を比較しただけでも分かるように、作り方や基質(組成の元となるもの)が違うので、当然の様に差は出ます。

サプリメントとは少し違いますが、医薬品においては、日本薬局方崩壊試験(体内で溶けるか確認する疑似試験)という項目が定められており、製剤の形状ごとに定められた試験法を実施し、定められた時間内に溶ける基準を満たす必要があります。

 ・錠剤(素錠)⇒ 30分以内

 ・錠剤(コーティング錠)⇒ 60分以内

 ・カプセル⇒ 20分以内    など

 

つまり、錠剤のように粉末を固めたものでも、凄い圧力でガチガチに固めればいいというわけではなく、溶けることも加味しながら、各メーカーでは、モノづくりがされています。そのあたりを考えずに製造している怪しい企業の製品は、もしかしたら体内で溶けない(吸収されない)可能性があるので注意が必要です。

例)ガチガチに固めた泥団子とゆるい泥団子だと、溶け方に差があるよね?

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2.【摂取の仕方による差】

摂取の仕方によっても、身体に吸収される割合(栄養素によって違う)は違っており、医薬品の場合、一般的には以下の様に言われています。

1.錠剤:10%

2.カプセル:20%

3.ソフトジェル:30%

4.皮膚からの経皮:45%

5.舌下(液体):50%

6.筋肉注射:90%

7.舌下(ミスト):95%

8.静脈注射:100%

 

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大日本住友製薬HPより

 

値を見れば、一目瞭然で、血管に直接打つ注射は吸収率100%なのは当たり前ですが、錠剤なんかは10%しか吸収されていません。

つまり、ビタミン剤を毎日必死に補給するのと、ビタミン注射(ニンニク注射)をするのでは、同じ成分を摂っていても、全く身体に与える期待値が違うわけです。

静脈内注射(静注)で成分を投与すると、瞬時に全量が循環血液中に入るので、効果は瞬時にあらわれます。筋肉内注射皮下注射にて投与する場合でも循環血液中にいたるのに多少の時間を要するため、静注と比べると薬効の出現は遅くなるものの、経口摂取に比べて、吸収の度合いはかなり高いことが分かります。

だからといって、毎日ビタミン注射をしろというわけではありませんが、元気がない時などは、ガツンと注射をした方が期待できる効果は高いというわけです。

 

3.【体内による代謝の影響】 

吸収率の違いは、胃、腎臓、肝臓などによる影響で、吸収に差が出ていると言われています。

舌下吸収

実際に、肝臓の代謝により激しく不活性化を受けるニトログリセリンという薬物の場合、口から服用すると、小腸から吸収されて門脈内に入り、肝臓を通る際に大部分が代謝により消失すると言われています。

狭心症には不可欠な、ニトログリセリンですが、効果を出す前に代謝されるのでは命に関わります。そこで、このような成分の場合は、舌下吸収というもので、舌下(舌の裏)から吸収という手法を取ります。

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 この場合、口腔粘膜から吸収されたニトログリセリン肝臓を通過することなく直接に循環血流中へ入り、吸収速度は速くかつ吸収率も高いので的確に効くというわけです。

 

●経皮吸収

言葉にすると難しいですが、湿布、塗り薬、化粧品、ニコチンパッチなど多くのものがこの経皮吸収を利用しています。皮膚から吸収された成分は直接、血管やリンパ管に入り体中に流れていきます。つまり、これらも体内の代謝による影響を懸念し、吸収させる選択肢の一つとなります。

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※経皮吸収は、成分の分子量や脂溶性など色々と条件が多い為、なんでもかんでも皮膚から吸収するわけではありません。

 

 

4.【栄養成分は減っていく】

栄養成分は保存状態や形状により、どんどん減っていきます。

 
 ●有効成分量の減退を加味
一般的には賞味期限が近づくにつれ、栄養成分は減退していきます。(カルシウムなどの無機物はあまり減退しない)
成分によって、「熱変化」「時間経過」「酸素との接触」「光分解」にの影響によって分解されるため、製造初期と賞味期限間近では製品中の成分含有量が大きく異なります。
なので、減ることを加味して各社基準を設定し、商品設計を行います。
(単純に考えると、賞味期限まで置いておくと、この成分は20%減ることがわかっているから、減ることを考慮し、20%多めに配合しようとなる)
 
しかし、含有量が極めて少ない成分の場合、ほんのわずかな成分の減少であっても減少率が大きく出る、成分ごとに減る割合が違うなどものによって条件が違うため、範囲幅が法律で定められています。
それを、「許容差の範囲」と言います。
 
主要な栄養成分の許容差の範囲は、以下の一欄が一例。
(減りやすい成分は、プラスで配合して良い範囲が多く設定されている) 

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話を戻すと、
同じ成分であっても、賞味期限ギリギリで、33%減っているのもあるかもしれないし、19%しか減らないものもあるかもしれません。 
 
そうすると、メーカーとしては、成分の減少が大きい製品があって、法令違反で処罰を受けるくらいなら、+80%まで範囲で認められている(ビタミンCの許容差は−20%~+80%)のだから念のために多めに入れようという考えに至るわけです。
 
しかし、企業はこの時、コストが上がるというジレンマが発生します。
①多めに成分を入れると原価が上がる
②中身に影響を与えにくい良い袋にすると外装のコストが上がる
(プラスチックは空気も光も通過されるが安い、アルミは空気も光も通さないが高い)
 
この時の対応の仕方が企業によって違うため、製品の価格が変わってくるのです。
(もちろん原価が高い成分になればなるほど、製品価格への影響は大きくなる)
 
あくまでも私の考えですが、以下の傾向があるとみています。
・大手メーカー 
⇒法令逸脱しないよう、安全性を考え念には念を入れた対策する傾向
・無名国内、海外メーカー 
⇒大手と差別化を行ないたいため、品質を下げてでも価格で勝負
 
そのため同じ成分が含まれている製品(例えばビタミンC)でも、価格がかなり違うもの、表示より多めに配合されているもの、保存袋を良いものにしているなどの差が生まれるわけです。
 
 

5.【まとめ】

このように、同じ成分のサプリメントを摂っていても、形状、形態、摂取方法、保存方法などによって、得られる効果は大きく違ってきます。
もしかしたら、人によっては「お金と労力をドブに捨てているだけ」可能性もあります。
 
必ずしも安かろう、悪かろうではありませんが、このあたりのこともきちんと考えて製品設計をしているメーカーもあります。みなさんが商品選択される際は、『値段』だけで判断せずに、このあたりのことも少し頭の隅に置きながら購入してみてください。
 
↓過去に書いたサプリメントの記事↓ 
今回の内容が、皆さんの健康生活のためになれば幸いです。
 
おわり

低酸素トレーニングやってみた

どうもジャッカルです。

 

出張を利用して、1/11~1/13まで、一人東京合宿をしてきました。

 

東京は、レベル&意識の高い仲間が多くいるので毎日高強度な練習ができて本当に幸せな連休でした。

みなさん本当にありがとうございました。

 

また来るとき連絡するので相手してね!

 

さてそんな中、3連休最終日に、1/12に新規オープンしたばかりの

低酸素トレーニングジム 

RDC GYM』

に行ってきました。

gym.rdc-run.com

RDC GYMのコンセプトは「未来を変える30分」。低酸素環境下でのランやバイクトレーニングに加え、従来の低酸素トレーニングジムにはなかったサーキットトレーニングの導入など、多くの利用者のニーズに応えられる事を可能にした新しい形の低酸素トレーニングジムです。

(アクセスは、東銀座駅若しくは銀座駅が便利 )

 

とまあ、書きましたが真面目な記事は、専門誌に任せるとして、実際に一般市民アスリート目線で体感してきたことを書いていきたいと思います。

 

 

【低酸素トレーニング?】

水泳だとよくプロアスリート達が、高地のトレーニング施設でやっていると思いますが、いわゆるそれです。

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ラソンでも、高橋尚子選手、野口みずき選手、他にも多くの実業団選手がコロラドのボルダーなどで高地合宿をしていたことでも有名です。

この、一流ランナーも取り入れる高地のトレーニングですが、低酸素下でトレーニングすることにより、酸素運搬能を高めて平地および高地での持久力に必要な能力を向上させることが期待できます。

現在のマラソン界を席巻している、ケニア人ランナー達はほとんどがこの高地出身で、私生活から高地トレーニング状態なので、強いのも頷けます…

 

 

RDC GYMは標高2400m!】

前述の、コロラド州ボルダーは、標高1600m程度ですが、このジムではそれ以上の環境でトレーニングができます。

標高2400mの高地(低酸素下)でワークアウトを実施する事で、通常時の約3倍のトレーニング効果があると言われており、短時間のワークアウトでかなり高強度なトレーニングができます。

オーナーは早稲田大学時代に学駅伝3冠、卒業後も旭化成で活躍した、八木勇樹さん。ガチガチのマジランナーなので、アドバイス自体が参考になるし、私よりも年下だけどホントに凄い人だなと尊敬します。(ちなみに、私は八木さんのスクール(RDC OSAKA)でたまにペーサー等のお手伝いをしています)

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 ↑この人↑

 

 

【四の五の言わず体験してみた】

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 一通りの説明を受け、心拍モニタリング用のバンドを取り付け(入室時に渡されます)標高2400mの低酸素ルームに入ってレクチャーを受ける。

 

ジャッカル

『どのくらいのペースで走ればいいんですかね?30分くらいだし、レースペースでキロ4くらい?』

八木さん

『とてもそんなペースでは走れないですよ。キロ5くらいでいいんじゃないですか?』

 

なぬ。

 

これでも、一応トライアスリートだし、サブスリーも達成しているし、平常時心拍も40だし、それなりに心拍数については研究しているし自信があります。

 

↓以前心拍数について考察した記事はこちら↓

triathlon-runbikeswim.hatenablog.com

 

半分嘘だろーと思いながら、スタートします。

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【はじめは何ともないのだが…】

とりあえず、低酸素ルームで身体を慣らしてから、八木さんに言われたようにキロ5で走り始めます。

※ちなみにトレッドミルには自分の心拍が逐一表示されているので、強度の指標になります。

 

2キロ目でいきなり、

心拍数が140超えた!!

 

私は、普段から心拍モニタリングしているので、分かるんですがこれは異常です。

キロ5ペースで走ると、私の普段の心拍数は『125~128』の間で、心拍ゾーンで言うとL2域に収まるはずです。

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※写真はゾーンのイメージ(ガーミン社HPより)

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そしてその後も、心拍は上がり

・3キロ目 ついに、心拍数150オーバー

・4キロ目 心拍数155~160(L4域)

・5キロ目 心拍数155~160(L4域)

通常のランニングでこの心拍域まで追い込もうとすると、私の場合ほぼスピード走の心拍域です。

 今回のゾーン範囲は以下の通り。

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何度も言いますが普段ならキロ5なんて、

ゾーン2(調子悪くてもゾーン3)の範囲です。

 

ちなみに、2日前に陸上競技場でやったスピード走の心拍域はこんな感じ。

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 スピード走だと、3:30~3:40くらいで165程度の心拍数ですが、低酸素下だと、4:30/kmくらいにすれば、達成できそうな感覚です。

 

つまり

 

この低酸素下では、

脚への負担がめちゃくちゃ少なく

心拍トレーニングができる!!

とにかく!

きつくないペースのはずなのに、きついんです!

 

 

【どんな人におススメ?】

私の実感として、

『怪我をして強度が上げれない人』

『短時間で追い込みたい人

に向いている、トレ―ニングだなと感じました。

 

高強度のインターバル走とかペース走って、脚への負担が大きいから、頻繁にはできないけど、この環境下なら足の負担がほとんどなく、頻度多めに心拍を鍛えることができて、怪我も回避できるので、

最高のトレーニング方法

だなと思います。

 

 

【余談】

普段一人でトレーニングする練習が多い私としては、一人でスピード走をするってもの凄く気持ちが辛いんです…

そんな人多いよね?

 

でもやらないと、心拍鍛えれないし…

そんな悩みもこれがあれば間違いなく解決する!!

大阪にもめっちゃ欲しい!!

 

八木さん!早速、大阪にも作ろう!!

(切実な提案)

 

 

 【おわりに】

正直、私としては低酸素トレーニングなんて半信半疑でした。

 

行けば分かる!!!

 

でも、行かなきゃ一生分からない!!

めちゃくちゃいいよ。

 

バイクトレーニングもできるし、

ダンベルとかでトレーニングもできるし、

ストレッチする空間もあります。

トライアスリートは、ブリック練もできるぜ??

 

とにかく騙されたと思って是非、一度行ってみてください。無駄に走るのやめて、ここを利用すれば絶対目標達成できると思います。

(ちなみに私は別にお金もらってないからねww)

 ↑ここ重要(爆)↑ 

 

実感として本当におススメします。

 

2月末までは、初回キャンペーンでめっちゃお得なので、レッツゴー!

効果ないって人は、ジャッカルに文句言っていいよ!

(責任は取んないけど、たぶんいう人いない) 

RDC GYM | 低酸素トレーニングジム

 

最後にオールアウト後のジャッカル

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おわり